2009年10月16日
<トヨタとGM>運命を分けた「内部留保」とは?日米トップメーカーで比較するお金の使い方
かつて繁栄を謳歌した米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)だが?
金融危機の影響を受け、経営破綻し現在再建中だ。なぜGMは公的資金にすがることでしか生き残れなかったのか。赤字を出しながらも踏ん張ったトヨタとの違いは何だったのか。日米トップメーカーを比較した。
金融危機の影響を最も大きく受けた産業のひとつが自動車業界だ。2008年9月のリーマン・ショック後に発生した信用経済の収縮は、実体経済へ波及していったが、経済規模が世界1位・2位の日米にとって、実体経済とは膨大な需要を持つ自動車産業そのものだった。
GMとトヨタでどのような差があったのか。
GM・トヨタとも自動車ローン、つまり消費者金融部門で稼いでいたのは同じだったが、決定的に異なった点がある。それがお金の使い道だ。GMは好調な金融事業を拡大しようと住宅ローンやサブプライムローンなどに次々と手を出していったが、トヨタは金融収益で得たキャッシュフローを研究開発費や設備投資などに回し、残りは内部留保にあてていた。「貯めすぎだ」と一部の政治家や株主から批判を受けていたトヨタだったが、その結果、金融危機の発生でGMの金融子会社であるGMACは2兆円の大損失を出し、壊滅状態に陥った一方で同社は約3兆円の内部留保のおかげで危機を乗り越えることができたのだ。
GM破綻の原因としては他にも米自動車メーカー特有の高コスト体質や従業員の高賃金、小型車や環境車への開発シフトが遅れた点などが指摘されているが、今回のような外的要因による「有事の時」に状況が好転するまで持ちこたえるだけの体力があるかどうかが両社の運命を分けたと言うことができる。
このような差があったのだという。今後の両者の動きが気になるところだろう。注目していきたい。
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カテゴリー:経済
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